国内大会
ポケットビリヤード
ポケットビリヤードは、国内で最も競技人口の多い種目で、プロ、アマそれぞれ独自に多くの競技大会を開いていますが、近年はとくにプロ、アマを問わないオープン競技大会が増えています。
全日本選手権
現在、国内ポケットビリヤード界の最高峰に位置する大会で、毎年秋に開かれています。出場資格はプロ及びトップアマ。またこの大会は国際オープンとなっていて、毎年海外から有力選手が参加することで、世界的な知名度も高いものがあります。また国内トップのポケットビリヤードの大会として2002年には当時NBA総裁であられた、故寬仁親王殿下より寬仁親王牌を御下賜頂いて、毎年優勝者に授与、翌年は牌の返還とレプリカの授与という格式の高いものになっております。
オープン大会
国内トップクラスのプロ、アマが出場するオープン大会が月に一度の割合で開かれています。こういった大会はまた全国的な広がりを見せ、そのことが各地域のどリヤードの競技水準の向上、普及に大きく貢献しています。その主なものは、
- ジャパンオープン(東京開催)
- 読売オープン(愛知開催)
- 北陸オープン(金沢開催)
名人戦
毎年6月から8月にかけて行なわれるアマチュアの最高峰の競技会。H級からA級までのクラス分けがあり、段位も与えられています。ここで名人位となったものが、翌年の名人位挑戦者の挑戦を受けることになります。現在は37期名人。
球聖位戦
「名人戦」がローテーションゲームで行なわれるのに対して、これは現在最も一般的な9ボールゲームで争われるアマチュアの競技会。参加人数が最大の競技会でもあります。
各地区競技会
ポケットビリヤードは、国内最大のプレイヤー人口と組織を持っていますが、そのため全国各地区ごとの競技会も盛んに行なわれています。それは地元マスコミや企業によってスポンサードされたものも多く、この広がりが国内ビリヤードの底辺を支えています。
全日本都道府県対抗選手権
全国の各都道府県のアマチュアクラブ員たちによる団対戦は例年6月に行われています。これはローテーションゲームで行われます。
国体
2003年、静岡国体でビリヤードが「デモンストレーションとしてのスポーツ行事」に採用されました。以降可能な限り参加を続けています。2023年には長年親しまれていた「国民体育大会」から「国民スポーツ大会」へと名称が変更されます。
国体記念大会
国体の前年、国体開催を記念してNBAでは全国大会を開催しています。参加者は都道府県の代表選手で、ウェアはポロシャツでスポーツを強く意識した大会となっています。正式名称より「国体記念大会」というサブタイトルで親しまれています。
学校対抗選手権
同じ学校の選手がペアを組んで、「学校」単位で日本一を決める大会で、学生層への普及も視野に入れ2001年にスタートしました。
ジュニアオリンピックカップ
2001年、JOCより通達があり始まった大会です。20歳未満(現在は19歳)の選手で競われる大会で、上位入賞者は国際大会に派遣されます。
ビリヤードで唯一「オリンピック」の名称が正式に使える大会で大変ステータスの高い大会となっています。
正式名称は全日本ジュニアナインボール選手権大会です。
キャロムビリヤード
キャロムビリヤードには、スリークッション、アーティスティックバンド、ボークライン、四つ玉などがありますが、主流はスリークッション(3C)ゲーム。やはりプロとアマのそれぞれの団体があります。
全日本3C選手権
ポケットビリヤードの全日本選手権と並ぶキャロムの国内最高の大会であり、令和元年には第76回大会を迎えた、現存する大会では最も歴史の深い大会です。この大会も寬仁親王杯を御下賜頂いています。ポケットは形状が楯につき親王牌、3Cは形状がカップにつき親王杯と「はい」の字が区別されています。材質は牌がクリスタル、杯は銀製です。
ジャパンカップ
競技会は東京に集中するため、地方大会を前提として設けられた3Cのプロの大会です。
全日本アーティスティク選手権
アーティステック種目の国内大会。
バンド選手権
バンドゲーム(ワンクッションゲーム)の大会でオープンとアマチュアの2大会があります。
カードル選手権
長年「ボークライン」という名称で親しまれていましたが趨勢はヨーロッパに移り、それに合わせて「カードル」と改称しました。これもオープンとアマチュアの2大会がありますが、使用するテ-ブルが少し違います。
各地区競技会
アマチュアののレベルに応じた級位戦、段位戦も行われています。
四ッ球選手権
昭和30年代から40年代にかけて全国的に最もポピュラーな種目でした。ビリヤードの黄金期を担っていた種目です。現在はアマチュアの大会のみ開催しています。